Mikan_Starrの日記

主に自分の好きなものに関してぼやくブログです。特にビートルズ、文学関係が多いです。

最強のちょび髭

突然ですが、みなさんは Queen というバンドはご存知でしょうか?おそらくほとんどの人が聞いたことがあると思います。では、この名前を聞いた時何を想像するでしょうか?こちらはおそらく、ピチピチのパンツにタンクトップのちょび髭のおじさん、そしてそのおじさんがあげる雄叫びにも似た歌声を思い浮かべるのではないでしょうか。

 

そう。このちょび髭のおじさんが Queen のフロントマンのフレディ・マーキュリーです。その圧倒的な存在感でまさに Queen といえばこの人!という存在ですよね。

 

僕自身彼の歌声こそ Queen の最大の魅力だと思います。とにかくすごいパワーですよね。イヤフォンで聴いていてもまるで大地を揺るがすような雄叫びです。リアルグラグラの実の能力者です。彼らの曲を聴いていると気が付くと一緒に叫んでしまっている自分がいます。本当にもってかれちゃうんですよね、

 

今日はそんな フレディ率いる Queen を久々に聴いてみよっかな!と思ってもらおうと思い、彼らについてちょっと書きます。

 

しかも、もうすぐ『ボヘミアン・ラプソディ』という映画も公開されるのでちょうど良いタイミングかと思いまして。

 

Queen で有名な曲を挙げてと言われたら何を挙げますか?彼らの曲はドラマやCMでもよく使われているので、題名は出てこなくてもなんとなく頭で流れてくる曲はあるかと思います。 "Bohemian Rhapsody" "We Will Rock You" " We Are the Champions" "I Was Born to Love You" などなど。挙げたらキリがないですね。

 

今日はそんな中でも、僕のオススメのアルバムを1枚ご紹介します。

 

それが "Innuendo" というアルバムです。

これはフレディが生前クイーンとして残した最後のアルバムです。

ご存知の方も多いかと思いますが、フレディは1991年にエイズによる気管支肺炎で亡くなっています。

そんなフレディが自分の死を予感して最後の力を振り絞って作ったアルバムがこの "Innuendo" なんです。なんだかそれを聞いただけでドラマを感じてしまいますよね。

僕はもちろん楽曲や歌詞もそうですが、けっこうこのドラマ性に惹かれやすいです。そういうのがあるとその歌がまた違った角度から見えたりするからですかね。

 

とにかくそんな背景があるこのアルバムなのですが、このアルバムを製作している時、フレディはエイズの影響でもう本当にやせ細ってヘロヘロの状態だったという話です。それこそ、曲の一節を歌う度に休憩して、ということの繰り返し。

 

少し話は変わりますが、このアルバムの最後を締めくくる曲が "The Show Must Go On" という曲です。直訳すると『ショーは続かなければならない』という意味です。最後のアルバムの最後の曲がこのタイトルって...。書きながら泣けてきます。

 

この曲の中の歌詞に以下のようなものがります。

 

My soul is painted like the wings of butterflies

(僕の魂は蝶の羽のように彩られている)

Fairy tales of yesterday, grow but never die

(昨日のおとぎ話は受け継がれていき決して色あせることはない)

I can fly, my friends.

(僕は飛べる、友よ)

 

その時のフレディの状態を考えると、彼の思いが正に集約されたような歌詞だと思います。そして最後の "my friends" の時の雄叫びは最高です。身体の穴という穴から全部吹き出てきそうになります。

 

ということで、フレディがヘロヘロだっという話に戻るのですが、そんなフレディの状態を見て "Show Must Go On" の作曲をした Queen のギタリストのブライアン・メイが「フレディ、今の状態の君にはこの曲のキーは高すぎる。もう少しキーを下げよう。」と気遣って言ったそうです。ですがフレディは「せっかく君が作ってくれた曲を変更なんてできるわけないだろ。大丈夫。」と言って歌い切ったそうです。かっこいい...。

もちろん美化されて伝わってきている部分があるかもしれませんが、少なくともそんな状態でもフレディが歌い切ったというのは事実なんですね。こんなことに思いを馳せながらこの "Show Must Go On" という曲。特に "my friends" の歌詞なんかは、周りのメンバーやスタッフはどんな気持ちで聴いていたんだろうな、と考えずにはいられません。

 

Queen は今でもボーカルを変えたりして活動を続けています。なんだかメンバーのバンドへの愛も伝わるというか、なんで彼らがまだやり続けているのかっていうのもこんな話を聞くと少しわかるような気もしたりしなかったり。

 

ということで、せっかく映画も公開されるいい機会ですので、ぜひ改めて Queen 聴いてみてください!このブログを読んで少しでも Queen 聴きたいなと思ってもらえれば嬉しい限りでございます。

ついでに僕のお気に入りの Queen のライブパフォーマンスもつけておきます。

 


Queen - Under Pressure (Live at Wembley 11.07.1986)

 

 

Innuendo

Innuendo