Mikan_Starrの日記

主に自分の好きなものに関してぼやくブログです。特にビートルズ、文学関係が多いです。

アートってなんだろう。

僕はゴッホが好きだ。

 

僕は小さい頃からアーティストというものにとても憧れている。もちろんアーティストといっても色々いるわけだが、僕の彼らのイメージは「型破りで普通じゃない人」という感じだ。とにかく普通じゃない人になりたいとずっと思っていたし、今でも思っている。まあそう思ってしまっている時点で普通の人なのかもしれないけど。

 

だから、いわゆるアート的なものには興味津々で、例えば芸大に通っている人達なんて僕にしたらヒーローだ。もちろんみんながみんな変わっているというのは偏見かもしれないが、とにかく僕にとってはそうなのだ。

 

だから、やたら美術展やアート展とかに顔を出して知識だけは増えてきている。

 

本当はコロナがなければ、今頃ナショナルギャラリー展が上野で開催されていたはずだ。その作品の中には、かの有名なゴッホの『ひまわり』もある。

 

正直絵の良し悪しなんて僕にはわからない。実は中学生までというちゃちな期間油絵を習っていたこともあるのだが、絵は正直全く上手く描けない。だから基本的には観る専門だ。

 

きっと共感してくれる人もいると思うが、絵を観に行ったりする理由は、自分の場合はもちろん純粋に綺麗な絵を観たいというのもあるが、それ以上にそうしたものに触れると、なんだか自分が高尚な人物になった気がするっていうのが潜在的にはあるからだと思っている。「俺は作者が何が言いたかったかわかるぜ。」みたいなそんな感じ。何かすごい人生の高尚な部分に思いを巡らせているようなそんな気分になるのだ。

 

でも、きっと本当は何もわかってないんだと思う。元ZOZOの前澤さんの影響で話題になったバスキア展も行ったが、正直バスキアが何を伝えたかったのか僕にはさっぱりだった。でも、きっと何かものすごい深淵な意味が隠されているに違いないって思わせる力はたしかにすごいある気がする。

 

色々と前置きが長くなったが、僕はゴッホの繊細さと凶暴性みたいなものを併せ持っているところが好きだ。ゴッホが自分の耳を切って好きな人に送ったというのは有名な話だが、それに代表されるように、ゴッホにはいつも狂人のイメージが付き纏う。たしかに多少狂ってたとは思うが、彼の描く絵は大体ポジティブなイメージを醸し出していると僕は思う。

 

最初の話に戻ると、とにかく無我無中で自分のやりたいことをまるで宿命かのようにやり続ける人。アーティスト的な狂気もあるけど、それでいてとても繊細。そんなところが僕がゴッホの好きなところだ。人生にも作品にもここまで惹かれた画家はやっぱりゴッホが僕にとっては一番だ。

 

こんな壮絶な人生送れたら生きる価値あるだろうなと安易に思ってしまうけど、もちろん彼は生きている間は大体の他の有名な画家の例に漏れず、ほとんど評価されなかった。だから本人が幸せだったかどうかは正直わからない。そう考えると、アーティストにつく一番の付加価値って「死」なのだろうか。そう考えるとちょっぴり切ない。

 

一つ言えることは、こうやって色々分析をして付加価値をつける側は、決してそれを生み出した側には勝てないというのが僕の持論だ。もちろんどっちもあるから意味があるんだけど、やっぱり僕は何か生み出す側になりたいなとそんなことを思う今日この頃。

 

せっかくなので、僕が一番好きなゴッホの絵を載せておきます。

 

タイトルは『種をまく人』

 

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