裏切りのからあげクン
ローソンで販売されている『からあげクン』が好きです。その中でも、特に『レッド』が好きです。辛いものが個人的に好きなので。
とは言っても、生粋の唐揚げ人間というわけではありません。からあげクン以外で特に唐揚げを食べることはほとんどありません。居酒屋やファミレスに行っても特に進んで注文することもありません。
ただ、からあげクンはなぜか昔からよく食べていました。
子どもの頃によく通っていた児童館の横にもローソンがありましたし、ローソンに寄ると無意識に頼んでしまいます。
そして、実は今働いている職場の近くにもローソンがあるんです。家の周りにもないので、しばらくローソン行ってなかったのですが、職場の近くにあるということで最近またよく行くようになりました。
それの意味するところはつまり...そう。またからあげクンを食べるようになったんです!職場で食べていると「またからあげクン食べてるの?好きだねー。飽きないの?」といろいろな人から言われます。
僕はおいしいと思ったものを延々と食べ続けるタイプなので特に気にしません。
前置きが長くなりましたが、そんなこんなで今日もいつもと同じようにランチタイムにローソンに行ってからあげクンレッドを買いました。
その時見たからあげクンはいつもと変わらない様子で、当初は違和感なんて全く感じませんでした。ただ、いつもからあげクンを食べている身としては、あのときすでにいつもと違うからあげクンの様子に気づけば良かったと、今では後悔しています。
職場に戻っていつものようにからあげクンを開封します。他におにぎりやパンなども買うのですが、いつも一番はからあげクンです。食べ始めます。
...
さて、残り一つ。
...
...
「あれ?もう残り一つか。」
何かがいつもと違います。
まるで、いつもカラオケで歌っている歌をキーを合わせていないまま歌い始めてしまったような、そんなリズムを狂わされたような感覚。
「まだ3つしか食べてないよな...。」
ご存知の方もいるかもしれませんが、通常からあげクンは5個入りで、増量中のときは6個入りになっているときもあります。
そうです。4個しか入っていなかったんです。
こんなことはからあげクンを食べ始めて初めてのことです。
「そんなばかな。」
僕は目を疑いました。そして現実を受け入れるとふつふつと怒りがこみ上げてきました。だが時すでに遅し。すでに3個食べてしまっているので、元々4個しか入っていなかったことを証明する術はありません。
「僕が何をしたっていうんだ...。」
そんなわけで、僕はいつもより唐揚げひとつ分足りない胃袋を携えながら過ごしました。
それでもからあげクン、僕は君を食べ続けます。